無事に生むために

妊婦

古来より脈々と受け継がれている人の誕生は、命がけですが神聖なものです。 乳児死亡率は50年前の19%に対し、現在は2%です。これはかつて環境不良で肺炎等の病気で亡くなっていた乳児が、環境整備等で激減していることが大きな理由です。 さらに、昔は助産師が妊婦の自宅で乳児をとりあげていましたが、現在はそのほとんどが産婦人科による出産です。このことも妊婦および乳児の急変への迅速な対応や衛生面での改善が、無事な出産につながっていると考えられます。 このように、ほとんどの赤ちゃんは無事に産まれ育っていきます。生きて産まれることが当たり前だから、その喜びが絶望に変わるとき、人々はその矛先を産婦人科に向けてしまいます。

出産は24時間休みなしの対応です。 突然出血や破水、陣痛が始まることもあります。 医師も人間です。休む時間が必要です。24時間対応するためには、人数が必要です。 しかし、無事産まれなかったために病院を訴えるなどして医師が減り、産婦人科はどんどん敬遠され、特に負担の大きい産科をたたむ病院が続出しています。 さらに少子化の流れや妊産婦死亡率の高くなる高齢出産者も増え、さらに産婦人科が減りゆく危険性があります。 一人ひとり、安全に産むために必要な産婦人科の機能の大切さを再認識し、もし、不幸なことに赤ちゃんを亡くすことがあったとしたら、産婦人科と納得が得られるまでよく対話してください。 一人でも多くの赤ちゃんがその産婦人科で生まれることができるようにしてあげたいですね。